沈まぬ太陽
ホリエモンが獄中で読んで感動し、御巣鷹山まで行ったというニュースをきっかけにして、更に前から人に勧められていた事もあって読んでみた。
勇気とはそして良心とは何かを問う壮大なドラマと解説に書かれている。
スケールの大きな小説で、5巻まであるが意外に早く読み終えてしまった。
この小説は大変な反響を呼び、ミリオンセラーになったそうだが、
ネットでちょっと調べてみると「事実を曲げて書かれており恐ろしい」という意見もあった。
この小説はノンフィクションなのかフィクションなのかの区別もつかず、実際に起きた御巣鷹山の○航機墜落事故で人名も実名で描かれており驚いた。
そこまで書くなら国民航空という社名も実名にしてしまったらどうだと要らぬところにひっかかる。
実際には国民航空という航空会社を舞台にした、政官民の癒着構造を暴いた社会小説ということになるだろう。
実在のモデルがいるという主人公は、
会社の労働組合の委員長を無理矢理引き受けさせられた事に端を発して、長期に渡る海外たらい回しという会社始まって以来の酷い仕打ちを受ける。
心情を描かれた部分では涙なくしては読めない。
そこまでして会社に属している必要があるのか。
今の若者ならとっくに辞めているのになぁ、、という時代感覚の違いも感じる。
だがやはりこれは名作である。
ストーリーの展開も描写もすばらしい。
読み応えあり!!
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